2012/01/29

嗅覚とは

嗅覚が近年、最も衰えていると言われているのをご存じでしょうか?

AROMA-DIRECTION 一刈 美穂です。


アロマのお話をする前に・・・


今回は『嗅覚』のお話し。

 

動物であれば自分の身を守るためのもの。


敵の襲来から逃げる為。


自分の縄張りを確認する為。


目の前の餌が安全なものか確かめる為。


大きく言うと生命を維持する為に大切な感覚が嗅覚なのです。


その嗅覚が近年、最も衰えていると言われているのをご存じでしょうか?


その理由の一つが、食べ物の賞味期限の表示。


期限があるのは、購入(保存)の目安になるため大切な事でもあります。


しかし、その期限(数字)に頼ってしまったばかりに、

昔であれば食べ物の傷み始めた香りや、腐ってしまった香りが

今は解らない子供さんが多いと聞きました。

嗅覚に頼る必要がないのです。


必要性が無くなれば、感覚は衰えていきます。


使わなければ鈍くなるのです。


ちょっと話がそれますが、


ワインのソムリエさんになる為に、大切な事の一つに『表現力』があるそうです。


その表現力を鍛えるためには、ワインの味だけでなく、


実は嗅覚を鍛える事が必要になるそうです。


なぜなら、味覚だけでは、表現する言葉が限られており、


味のイメージを伝えるための『表現力』には、嗅覚で感じた感覚を言葉にする事が大切だそうです。


使わなければ衰える・・・


例えば、骨折をしたことはありますか?


骨折をすると、その場所は傷が治るまで動かせなくなります。


傷が治り、さぁ動かそう!とした時、筋肉の衰え、細さに気づくと思います。


使わなければ、徐々に衰えていくのです。


では、どうすれば衰え始めた嗅覚を鍛えることが出来るのか?


意識的に『におう』事です。


今の寒い季節は少し香りが弱まります。


気温・湿度が高くなると香りが感じやすくなります。(そのメカニズムはまた後日・・・)


ですが、少し大きく呼吸をして吸い込む事も必要です。


(現代人は呼吸が浅くなっている方が多いと言われていますが、それも嗅覚の衰えの要因です。。

その話はこちらから→☆ ・・・ニコニコ)


良い香り。だけが(におい)ではないですね。


私は、冬の香りも好きです。乾いた、キーンとした冷たい空気の香り。


自然の中だと、土を踏みしめた時の土の香りや、木々を触った時の香り、

葉っぱや花の香り、。


住宅地だと、どこからか食事の準備をする香りや、ごみの腐敗した香り(これは嫌な香りですね)

材木屋さんの近くを通ったり、木造の建設現場等では懐かしい木の香りがしたり。。。


雨の前だと、湿気っぽい香りがしたり。


意識してみると、意外と香りはしているものです。


意識するか?しないか?


忙しい毎日。


自分の感覚には気づきにくくなっているのものです。


自分の体の感覚に意識してみる。


これも大切な事。


少し、ニオイ。香りに意識してみて下さい。


色んな感覚が動き始めますよ。